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FIP(猫伝染性腹膜炎)、学会発表と今後の展望



病院をお休みさせていただいて、ご迷惑をおかけしました。

先日、日本獣医内科学アカデミーという

全国から獣医師が集まるとても大きな学会で

「FIPドライタイプに対する

シクロスポリン療法に関する予後因子の検討」

というタイトルで研究発表をさせていただきました。


獣医師の関心も高く、FIPの演題が2題続いたのもあってか

会場は立ち見の方もたくさんおられました。

そしてFIPの発表が終わると

そそくさと退室される方がたくさん(苦笑)

 

今回の発表の要点は

・FIPドライタイプも末梢血の遺伝子検査で診断できる

(日本獣医生命科学大学 獣医衛生学教室のRT-PCR法にて)

・シクロスポリンはFIPウィルスの増殖を直接抑制する効果がある

・高用量のシクロスポリンでも副作用はほとんどない

(開始初期の嘔吐や下痢といった消化器症状、

人医で問題になる腎障害や

単剤で用いると免疫抑制はほとんど問題にならない)

・発症早期に治療開始すると生存期間が長い

(治療開始からの生存期間:54-395日、中央値89.5日、

その中の6例中4例は発表現在も生存中)

 

 

今までこの病気で亡くなってしまった子、

今この病気と闘っている子の

生きた証が次の病気の子の助けになるように

できるだけのことをしていきたいと思っています。

 

後日、発表内容をブログにも書かせてもらい、

ちゃんとしたエビデンスになるように

論文にもしないといけないと思っています。

取り急ぎ、ご報告と連絡先の案内を。

 

治療法について→再稿:FIPを治療できるものに!(治療プロトコル掲載)

 

 

〇獣医師の方へ

・発表では緊張していたので、しっかり強調できていませんでしたが、

まずは「診断」が第一です。

まだまだわかっていないことも多く、

データの収集もされているそうなので、

日獣大の田中教授にご連絡いただき、遺伝子検査をご依頼ください

田中 良和教授の研究者情報→こちら

(問い合わせは飼い主さんからではなく、

担当獣医師からお願いします。

実際に治療するのは主治医の先生

との配慮から、だそうです)

Tel(代表):0422-31-4151

 

実際の使用に関して不安に感じることも多いかと思います。

細かいノウハウなども、僕に伝えられる範囲で

お伝えしますのでお気軽にご連絡下さい。

研究発表の疑問もご連絡下さい。

 

メール→さくらペットクリニックのFacebookページ

(「メッセージを送信」からメール下さい。

返信が数日送れることがあります、お急ぎの場合お電話下さい)

Tel:082-434-9177 さくらペットクリニック

 

〇飼い主の方へ

この治療法は現段階ではケースレポート、という段階です。

臨床獣医師が用いるエビデンスレベルで言うと

6段階の上から5番目のもので、

信頼性はとても低いです。

数人の獣医師にも聞きましたが、

このエビデンスを根拠にぜひ使ってみましょう、

とは獣医師側からは言い出しにくいです。


ただ、飼い主さんの方から

「こういう治療法があるんだけど、

効くかどうかわからないけどやってみたい!」

と訴えがあれば使いやすい、という意見でした。

当院の治療データや全国からのご相談を聞くと、

既存の治療をいろいろやって効果がなく、

どうしようもなくなった状態から始めたのでは

効果がでる可能性はかなり低くなります。

 

どの病気もそうですが、特にFIPでは

症状が出てから、できるだけ早期に使用することができれば

うまく効いてくれる可能性が高まります。

今後、できるだけ早期に

エビデンスレベルの高い研究結果を出せるように

努めていこうと思っています。

それまでは、ぜひ飼い主さんの方から

獣医師に働きかけを行って下さい!

 

現時点では飼い主さんからの問い合わせも受け付けています。

ご連絡下さい。

 

メール→さくらペットクリニックのFacebookページ

(「メッセージを送信」からメール下さい。

返信が数日送れることがあります、お急ぎの場合お電話下さい)

Tel:082-434-9177 さくらペットクリニック

 

よろしくお願いします。


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続報:FIPを治療できるものに!治療の3つのポイント

以前のブログ→FIPを治療できるものに!(治療プロトコル掲載)
FIP(猫伝染性腹膜炎)にシクロスポリンを用いる新しい治療法
を報告させていただきました。
その後、紹介したハワちゃんは残念ながら亡くなってしまいました。

今回、シクロスポリン治療が奏効しているゲンちゃん
について良い報告をさせていただきます。 


続報:FIPを治療できるものに!治療の3つのポイントの続きを読む

再稿:FIPを治療できるものに!(治療プロトコル掲載)


2018年8月に広島県獣医学術学会で
 
FIPの治療成績について研究発表を行いました。
 
遅れていますが、その内容も後日
 
アップできたらと思っています。
 
 
 
 
全国からたくさんの問い合わせをいただいています。
 
治療開始が少しでも早い方が効果が期待できますので、
 
気になる方はお気軽にご連絡下さい。
 
 
 
 

再稿:FIPを治療できるものに!(治療プロトコル掲載)の続きを読む

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