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コラム

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ちょっと興奮するとハーハー言ってませんか?



あなたのわんちゃんは、
・ちょっと動いただけで口を開けてハァハァ息してませんか?(パンティング、と言います)
・夜寝てるとき、おじさんみたいに大いびきをかいていませんか?
 
 
フレンチブルドッグ、パグ、ブルドッグなど鼻が短い犬種は「短頭種」と呼ばれています。
これら短頭種は、フゴフゴ言ったりするのもかわいらしく見えるかと思いますが、
獣医師の目線だと怖く感じます。。

じつは「短頭種気道症候群」という病気
(正しくは症状名、共通の形態的な異常がある状態)
になっていることがほとんどです。





短頭種気道症候群とは短頭種にみられるもので、
呼吸がしずらい状態になってしまっています。

代表的な特徴として、
・外鼻孔の狭窄(鼻の穴が小さい)
・軟口蓋の過長(人の「のどちんこ」のようなものが厚く長くなってる)
・その他、喉頭小嚢外反、喉頭(のど)・気管の虚脱(つぶれてしまうこと)
などがあります。
 
この呼吸がしずらい状態を放置しておくと、
・暑くもないのに熱中症になってしまう危険性
・そもそも息苦しい生活をしている状態(人の睡眠時無呼吸症候群と同様)
になってしまいます。
 
 
短頭種気道症候群のわんちゃんの呼吸が急に荒くなったときは、
暑くなかったとしても、熱中症の可能性も考えてください。

短頭種気道症候群は生まれつきのものですが、
手術(外鼻孔拡大術、軟口蓋切除術erc)をすることで
わんちゃんのQOL(生活の質)を向上させてあげられます。
一度でも短頭種気道症候群が原因で熱中症になったわんちゃんではなおさらです。
手術をしてあげることで熱中症のリスクを減らせる、
楽に生活させてあげられます。
当院では積極的に手術をおススメしています(^^)
 

短頭種気道症候群は手術をしない限り良化することはありません。
しかし、手術をすることで快適に生活できるようになります。
いびきも減るので効果も実感しやすいです。
当院では全身麻酔をかける機会(不妊手術、歯石除去など)があれば、
安全に麻酔から覚醒してもらうためにも、
一緒に手術を受けてもらうことが多いです。

具体的な手術内容は次回以降のコラムでお伝えしていきますね。
 
 
参考文献 SURGEON 145, vlo.25, No.1, 2021 Jan.-Feb.
 


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院内機器の紹介 酸素室(ICU)




 前回に続き最近導入したばかりの酸素室を紹介します。

 酸素室は最適な濃度であれば様々な場面で手助けをしてくれます。 

特に、呼吸器疾患や循環器疾患があり自力で呼吸をするのが苦しい場合の治療には欠かせません。
酸素マスクだと、嫌がってしまうなどストレスがかかってしまいますが、酸素室はお部屋に入っているだけで良質な酸素をストレスを感じることなく取り込むことができます。

また、手術後に容態が安定するまでの間使用することもあります。


さらに凄いことに、酸素室は酸素の管理だけでなく温度、湿度を部屋ごとに調節できるのでその子その子に
合わせた環境を作ることができます。

酸素室を導入したことでより良い回復改善のサポートができるようになり、目の届くところに設置しているため
容態の変化にも素早く気づくことができます!



院内の検査機器の紹介 (歯科処置機器)



 今回紹介するのは、今年導入したばかりの新兵器の歯科ユニットです!
この機器は、歯石を除去したり抜歯に使用する機材で、高速ハンドピース、低速ハンドピース、バキューム。。。etc
このように、多く備わっているので、歯石除去から全顎抜歯まで歯科処置では無くてはならない存在です!

 今まで当院で使用してきた機器では、時間がかかっていました。。。。
ですが、今ではこの歯科ユニットのおかげで短い時間で、できるようになりました。👏
なので、わんちゃん、猫ちゃんの身体にも負担が少なくて済みます!



この機器で良くなった症例の紹介
3歳オス去勢猫
 
ある日、食べ方がおかしいと受診されました。
診察し歯周病と口内炎が見つかり、抜歯を行うことになりました。
抜歯を行う前は、口腔内の両端が赤くなっていましたが、抜歯1ヶ月後は口内炎もほとんどなくなり綺麗になりました。
その後は、カリカリのフードもしっかり食べるようになり元気いっぱいに暮らしています!✨







                 抜歯直後
      抜歯前の良い感じの写真がありませんでした。。。







               抜歯後
       少し赤みがありますが抜歯前とは一目瞭然!




食べ方がなんかおかしい気がする、元気なのにごはん食べないなどあれば是非受診してみてください!













寝てるときに「いびき」をかいていませんか?

あたなのわんちゃんは
・寝るときガーガーいびきしていませんか?
・少し動いただけで舌を出してハァハァ呼吸が荒くなっていませんか?(パンティングと言います)
 
これらの症状がある子は「軟口蓋過長症」になっているかもしれません。
というか、いびきをしている子は少なくとも軟口蓋過長症は持っていると
考えた方が良いです。
他の病態も併発・続発しているかもしれません。
(外鼻孔狭窄、喉頭小嚢外転、咽頭虚脱、喉頭蓋後傾、喉頭麻痺、喉頭虚脱etc)
まずは軟口蓋過長症のお話をします。
 

寝てるときに「いびき」をかいていませんか?の続きを読む

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